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老後暮らしのマンションは間取りが重要!間取りのポイントや二人暮らしの事例を紹介
セキュリティ面で安心できることなどから、マンションでの老後暮らしが注目を集めています。ただし、マンションに住む際には、家事が楽になる動線を重視するなど間取りを意識することが大切です。
本記事で、間取り暮らしのポイントや、老後二人暮らしの間取り事例を解説します。
目次
老後の住まいにマンションが選ばれる理由
駅近の便利な場所に住める
ワンフロアで生活できる
セキュリティ面で安心できる
家の維持管理が楽になる
外出時の戸締りが楽になる
老後暮らし向けマンションの間取りのポイント
家事が楽になる動線を重視する
引き戸で仕切られている間取りを選ぶ
寒暖差の少なくする設備を導入する
バリアフリーにする
老後二人暮らしに適したマンションの間取り事例
1LDKのケース
2LDKのケース
老後暮らしのマンションは間取りが重要
老後の住まいにマンションが選ばれる理由
札幌市において高齢単身世帯数が年々増加しており、2025年には一般世帯数に占める割合が14.5%となる見込みです。
参考:札幌市「札幌市高齢者支援計画2021」
また、近年、老後住まいの住宅としてマンションが注目を集めています。老後の住まいにマンションが選ばれる主な理由は、以下のとおりです。
- 駅近の便利な場所に住める
- ワンフロアで生活できる
- セキュリティ面で安心できる
- 家の維持管理が楽になる
- 外出時の戸締りが楽になる
5つの理由をそれぞれ確認していきましょう。
駅近の便利な場所に住める
戸建てと比べて、利便性の高い場所に立地している点がマンションのメリットです。老後の暮らしをマンションに決めれば、駅近の便利な場所に住み気軽に外出できます。
また、駅近物件に住めば、近くに商業施設や病院がある可能性も高いでしょう。高齢者になると通院機会が増える点、年齢を理由に自家用車を手放す可能性がある点などからも、利便性の高いマンションは老後暮らしに向いています。
ワンフロアで生活できる
年齢を重ねるにつれて足腰が弱くなり、階段の上り下りが困難になることがあります。マンションの場合、基本的にワンフロアで階段の上り下りが不要なため、老後暮らしに生活しやすく便利です。
ワンフロアであれば、掃除や洗濯などで都度上階・下階の移動をする必要がないため、家事の負担も軽減できます。そのほか、車椅子生活を送る場合に移動しやすい点、室内の寒暖差が発生しにくい点も、ワンフロアで生活することのメリットといえるでしょう。
セキュリティ面で安心できる
セコムが実施した老後の不安に関する意識調査によると、老後に「犯罪に巻き込まれる不安」を感じていると回答した人が約23.9%いました。
一般的に、マンションには防犯カメラやオートロックといった設備が揃っているため、セキュリティ面で安心できる点も老後暮らしにマンションが選ばれる理由です。
管理人を常駐させたり、警備会社と契約してセキュリティ対策を実施したりしているマンションであれば、より安心できるでしょう。
参考:セコム株式会社「「老後の不安に関する意識調査」調査項目・調査結果 データ集」
家の維持管理が楽になる
戸建てで暮らす場合と異なり、マンションで生活する際には、管理費や修繕積立金などのコストがかかります。その分、外壁や廊下など共有部分の清掃や管理を任せられるため、家の維持管理が楽になる点もマンションが選ばれる理由です。
また、高齢者に負担が大きく危険な屋根の雪下ろし・玄関前の雪かきといった冬の作業も、マンションであれば基本的におこなう必要がありません。
外出時の戸締りが楽になる
戸建ての場合、不審者の侵入を防ぐため、外出する際に玄関の鍵や一階・二階の窓など、さまざまな箇所の点検や戸締りをしなければなりません。一方、マンションは点検・戸締りの箇所が減るため、楽に外出できるでしょう。
年齢とともに物忘れのリスクが大きくなるため、チェック箇所を減らすことは「うっかり」を未然に防止することにもつながります。
老後暮らし向けマンションの間取りのポイント
マンションで快適な老後暮らしを送るためには、間取りなども意識しておかなければなりません。老後暮らし向けマンションの間取りの主なポイントは、以下のとおりです。
- 家事が楽になる動線を重視する
- 引き戸で仕切られている間取りを選ぶ
- 寒暖差の少なくする設備を導入する
- バリアフリーにする
4つのポイントをそれぞれ確認していきましょう。
家事が楽になる動線を重視する
老後はできるだけ、家事の負担を減らすことが大切です。ワンフロアのマンションであれば、戸建てよりも家事の負担を減らせますが、動線を重視すればさらに楽にできます。
まず、高齢者二人暮らしの場合、広すぎるキッチンは不要です。また、料理中の移動を減らすために、コンロ・シンク・冷蔵庫の動線が短くてすむようにしましょう。
さらに、労力や転落事故のリスクを軽減するために、洗濯物をベランダで干さず、乾燥機などを活用して室内干しにすることもポイントです。
引き戸で仕切られている間取りを選ぶ
ドアには、横にスライドして開閉する引き戸と、ドアノブを回してから開閉する開き戸があります。老後暮らしでは、身体への負担が小さい引き戸で仕切られている間取りを選びましょう。
引き戸にすれば開閉時にスペースを取らない点や、開放感を演出しやすい点もメリットです。ただし、隙間風が入りやすい点やホコリがたまりやすい点に注意しましょう。
寒暖差の少なくする設備を導入する
室内と屋外や、部屋と部屋の間の温度差によって血圧を正常にコントロールできなくなり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことをヒートショックと呼びます。高齢者はとくにヒートショックのリスクが高いため、老後は寒暖差を少なくする設備を導入することが大切です。
具体的な対策として、ヒートショックが起きやすいトイレや浴室の断熱性能を高める方法があります。冬の寒さがとくに厳しい北海道では、寒冷地向きで断熱性能が高い断熱材を選択しましょう。
バリアフリーにする
2020年時点における65歳以上の不慮の事故の死因で「交通事故」は2,199人であるのに対し、「転倒・転落・墜落」はその約4倍の8,851人です。転倒事故の多くが自宅内で発生していることから、老後暮らしはバリアフリーにすることを検討しましょう。
バリアフリーの具体例として、浴室やトイレに手すりを設置する、床に滑り止めを設置する、段差を少なくするなどが挙げられます。
参考:消費者庁「毎日が#転倒予防の日~できることから転倒予防の取り組みを行いましょう~」
老後二人暮らしに適したマンションの間取り事例
国土交通省が定めた「住生活基本計画(全国計画)」によると、都市の中心・その周辺における共同住宅居住を想定した場合、二人暮らしで豊かな住生活を実現するために必要な面積は75平方メートルです。
また、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積は、二人暮らしの場合30平方メートルとされています。
そのため、老後二人暮らしには、30〜75平方メートルの部屋がよいでしょう。今回は、1LDKと2LDKのケースで、老後二人暮らしに適したマンションの間取り事例を紹介します。
参考:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)」
1LDKのケース
1LDKは、老後に夫婦で過ごす時間を増やしたいという方向きの間取りです。シンプルにリビング・ダイニングとキッチン、寝室のみという間取りが事例として挙げられます。
ドアは引き戸にし、来客予定がない場合に寝室を開放しておけば、リビングと寝室をつなげた広い空間を作り上げられるでしょう。また物件の価格が高くならない点が、1LDKならではのメリットとして挙げられます。
2LDKのケース
2LDKは、夫婦それぞれの時間を尊重したいという方に向いている間取りです。リビング・ダイニングとキッチンに加え、夫婦それぞれの寝室にするパターンや、共同の寝室と趣味の部屋を設けるパターンの間取りが考えられます。
2LDKの面積の目安は60〜80平方メートルのため、ほどよい広さで快適に生活できる点がメリットです。
老後暮らしのマンションは間取りが重要
利便性の高い場所に住める点やセキュリティ面で安心できることから、老後暮らしのマンションが注目されています。ただし、老後より快適に暮らすためには家事が楽になる動線を重視したり、バリアフリーにしたりするなど間取りを重視することが大切です。
現役世代のうちから老後を意識し、中古マンション購入と同時にリノベーションしておくという方法もあります。
中古マンション購入とリノベーションに関心のある方は、The JOHNSON STORE(ジョンソンストア)二階の、M+(エムプラス)カウンターまで気軽にご相談ください。
この記事の著者
M+ アドバイザー
赤間 純一
マンションリノベーションを通してインテリアを含めた空間作りのお手伝いをしています。inZONEのショップスタッフとしての勤務歴があるので、インテリアに詳しいです。
休日はサウナやアウトドアを楽しんでいます。
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