M+JOURNAL
リノベーション済み物件のデメリットとは?注意すべき3つのポイントを解説
リノベーション済み物件は、新築物件よりも購入価格を抑えられる一方で、適切な改修がされているとは限らないなどのデメリットが存在します。入居後に後悔しないためには、ホームインスペクションを受けることがポイントです。
メリットやデメリットを理解した上で、リノベーション済み物件に住むか判断しましょう。
目次
リノベーション済み物件とは
リノベーション済み物件を購入するメリット
新築物件よりも購入価格を抑えられる
実際に物件を見てから購入できる
設備や内装が新しくデザイン性が高い
住宅ローンをまとめられる
リノベーション済み物件を購入するデメリット
適切な改修がされているとは限らない
マージン過多になっている可能性がある
希望の間取りや設備でない場合がある
リノベーション済み物件を選ぶときの注意したい3つのポイント
ホームインスペクションを受ける
リフォームした箇所をチェックする
アフターサービスや設備の保証があるかチェックする
リノベーション済み物件のデメリットを理解しておこう
リノベーション済み物件とは
リノベーション済み物件(リノベーション物件)とは、中古マンションや中古戸建てなどの住宅を購入する際に、すでに内装や設備などのリノベーション工事が完了している物件のことです。また、リノベーションは、一般的に既存の物件に工事を実施することで新築時点よりも性能や価値を向上させることを指します。
リノベーション済み物件を選べば、工事期間を待たずに購入後すぐにリノベーションされた住宅に入居できます。
リノベーション済み物件を購入するメリット
リノベーション済み物件を購入することで、さまざまなメリットを期待できます。主なメリットは、以下のとおりです。
- 新築物件よりも購入価格を抑えられる
- 実際に物件を見てから購入できる
- 設備や内装が新しくデザイン性が高い
- 住宅ローンをまとめられる
物件選びの参考になるように、リノベーション済み物件の購入メリットをそれぞれ解説します。
新築物件よりも購入価格を抑えられる
リノベーション済み物件は中古物件のため、新築物件と比べると購入価格を抑えやすい傾向にあります。住宅金融支援機構の2021年度フラット35利用者調査によると、新築マンションの平均所要資金(その他地域)が3,864万円であるのに対し、中古マンションは2,601万円でした。
基本的に、入居後しばらくはリフォームやリノベーションする必要がないため、住宅にかかるトータルコストの見通しもつけられます。
参考:住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」
実際に物件を見てから購入できる
リノベーション済み物件の場合、あらかじめ工事が完了しているため、気になる箇所やこだわりたい部分を実際に自分の目で見て確認してから購入できる点もメリットです。一方、モデルルームで未完成のマンションを購入する場合、自分のイメージと異なり後悔することもあります。
ただし、リノベーション済み物件を購入する場合でも、内見時の見極めが不十分であれば後悔することもある点に注意しましょう。
設備や内装が新しくデザイン性が高い
リノベーション済み物件を購入すれば、中古物件であっても設備や内装が新しい住宅に入居できる点もメリットです。また、老朽化した建物を新築の状態に戻すリフォームと異なり、リノベーションは付加価値を加えるもののため、デザイン性の高い物件の中から選べる傾向にあります。
無難な物件ではなく、こだわりの強い物件に住みたいという方は、リノベーションした物件を選ぶとよいでしょう。
住宅ローンをまとめられる
住宅購入資金を銀行から借りる際、リノベーション済みマンションであれば住宅ローン一本にまとめられる点もメリットです。一方、マンションを購入後しばらくしてからリフォームやリノベーションする場合、一般的に住宅ローンより金利が高い傾向にあるリフォームローンも別途借りなければなりません。
ただし、中古マンション購入と同時にリフォームやリノベーション工事を進める場合、リフォームローンを借りなくても、住宅ローンにリフォーム・リノベーション費用を組み込めることがあります。
リノベーション済み物件を購入するデメリット
さまざまなメリットを期待できる一方で、リノベーション済み物件の購入にはいくつかデメリットも存在します。主なデメリットは以下のとおりです。
- 適切な改修がされているとは限らない
- マージン過多になっている可能性がある
- 希望の間取りや設備でない場合がある
ここから、各デメリットを詳しく解説します。一通り確認した上で、リノベーション済み物件のデメリット面が気になる方は、中古マンション購入と同時にリノベーションする方法も検討しましょう。
適切な改修がされているとは限らない
リノベーション済みマンションはリノベーションの過程を確認できないため、工事の施工不良を判断しにくい点がデメリットです。とくに築年数が経過している物件をリノベーションしている場合、一見新しく見えても、実は目に見えない部分の老朽化が進んでいたり、耐熱性能が低下していたりするおそれがあります。
老朽化が進んでいるか、内見だけでは判断しにくい代表例のひとつが、壁の内部です。
マージン過多になっている可能性がある
施工会社や不動産会社のマージン(利ざや)が、買い手の許容範囲を超えて設定されている可能性がある点もデメリットです。リノベーション済み物件の価格は、物件価格とリノベーション費用を合算した金額で表示されており、細かい内訳を把握できません。
中古物件を購入してからリノベーションするケースと異なり、具体的にどの備品の修繕にいくらかかったのかは判断できないことをあらかじめ理解しておきましょう。
希望の間取りや設備でない場合がある
リノベーション済み物件は、あらかじめ間取りや設備が決まっているため、希望通りになりにくい点がデメリットです。リノベーション済み物件に入居する際は、自分のライフスタイルを物件に近づけなければならないこともあるでしょう。
それに対し、中古物件を購入してからリノベーションする場合は、予算の都合がつけば理想の間取りや設備を実現できます。
リノベーション済み物件を選ぶときの注意したい3つのポイント
リノベーション済み物件に入居してからデメリットを実感し、購入を後悔することもあるでしょう。物件選びで失敗を避けるため、注意しておきたいポイントは以下の3つです。
- ホームインスペクションを受ける
- 修繕した箇所をチェックする
- アフターサービスや設備の保証があるかチェックする
各ポイントをチェックし、慎重にリノベーション済み物件を選ぶようにしましょう。
ホームインスペクションを受ける
リノベーション済み物件の目に見えない部分に施工不良がないか判断する方法のひとつが、ホームインスペクションを受けることです。ホームインスペクションとは、住宅に精通した第三者が、住宅の劣化状況や不具合事象の有無などを見極めて、アドバイスすることを指します。
ホームインスペクションを実施する業者を選ぶ際には、専門性や経験・実績をチェックすることがポイントです。また、事業者ごとに異なるインスペクション業務を統一するため、国土交通省は2013年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を発行しています。
参考:国土交通省「既存住宅インスペクション・ガイドライン」
修繕した箇所をチェックする
リノベーション済みでも、すべて直して新しく(フルリノベーション)しているとは限らないため、内見で修繕箇所をチェックすることが大切です。見た目はきれいな状態であっても、フローリングやフロアタイルといった仕上げ材を設置するための下地や、配管は交換していない可能性もあるため注意しましょう。
自分ですべてチェックできるか不安な場合は、リノベーション協議会が定める統一企画に則り、リノベーションした住宅(適合リノベーション住宅)を選ぶという方法もあります。
アフターサービスや設備の保証があるかチェックする
購入後に不具合が発生しないか不安な場合は、アフターサービスや設備の保証があるかチェックしておくこともポイントです。保証がある物件でも、不具合が発生した箇所が保証対象でないおそれがあるため、期限やどの部分に対する保証なのかもあわせてチェックしておかなければなりません。
また、トラブルが発生した際にすぐに対処してもらえるように、連絡窓口が設定されているか確認することも大切です。
リノベーション済み物件のデメリットを理解しておこう
リノベーション済み物件には、新築物件よりも購入価格を抑えられるというメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。主なデメリットは、適切な改修がされているとは限らない点、マージン方になっている可能性がある点、希望の間取りや設備でない場合がある点です。
デメリットが気になる場合は、リノベーション済み物件を選ばず、中古マンションを購入と同時にリノベーションするという方法があります。中古マンションを購入してリノベーションすることに関心のある方は、The JOHNSON STORE(ジョンソンストア)二階の、M+(エムプラス)カウンターまで気軽にご相談ください。
最新の記事
-
女性の一人暮らしは何階がおすすめ?物件を選ぶポイントも知
2024年11月5日
-
独身でも大丈夫?住宅ローン審査のコツ
2024年10月7日
-
STV「どさんこワイド179」リノベ特集第3弾放送!
2024年10月3日
-
マンションリノベーションで廊下をなくすことはできる?
2024年9月12日
-
ACTUS美術協力のドラマに登場!inZONEのインテリア
2024年9月5日
-
STV「どさんこワイド」にて紹介されました!
2024年7月14日
-
マンションのベランダはリノベーションできる?できる工夫と注意点
2024年7月3日
-
女性一人暮らしはカーテン選びで防犯を!選び方のポイントを紹介
2024年6月28日
-
RECRUT - 採用情報
2024年6月10日
-
女性一人暮らしはベランダの防犯を!対策が必要な理由も知ろう
2024年6月6日
-
STV「どさんこワイド」にて紹介されました!
2024年5月31日
-
リノベーションで防音室をつくりたい!方法や費用、注意点をチェック
2024年5月8日
-
マンションリノベーションで水回りの移動は可能?費用や注意点を解説!
2024年4月23日
-
札幌で女性が一人暮らしをするならどこ?治安が良いエリアも紹介
2024年2月7日
-
独身で住まいを購入するなら戸建てとマンションどっち?特徴や違いとは
2024年2月5日
-
50平米未満のリノベーション事例を紹介!費用や施工ポイントも解説
2023年10月30日
-
「対面キッチン」?「フラット」?自分に合ったキッチンの形は?リフォーム費用の目安も紹介
2023年10月5日
-
女性のマンション購入で頭金はいくら必要?安心して購入するために。
2023年8月23日
-
結婚前にマンション購入はあり?独身での家購入メリットを解説します!
2023年8月4日
-
中古マンションをリフォームでおしゃれに!リノベーションの間取り変更も紹介
2023年8月2日
-
スケルトンリフォームの費用相場!注意点や価格を抑えるコツも紹介
2023年7月6日
-
中古住宅購入で後悔したくない方必見!コツやリノベーションする方法を紹介
2023年7月6日
-
築30年マンションは何年住める?後悔せずに購入するためのポイント解説
2023年7月6日
-
マンションに玄関土間が欲しい!設置する際の間取りは?リノベーション例も紹介!
2023年7月6日
-
家事動線を意識したマンションの間取りは?リノベーション前に確認しよう
2023年6月1日
-
リノベーションで後悔しないポイントとは?中古マンション購入前にチェック
2023年5月1日
-
服が多すぎて収納できない?収納方法やクローゼットの種類について解説
2023年5月1日
-
3人家族の2LDKのレイアウトとは?必要な広さやレイアウトを決める際のポイント
2023年5月1日
-
ワンルームでふたり暮らしは可能?同棲のメリット・デメリットを理解しておこう!
2023年5月1日
-
リノベーションでダクトレール照明を設置するメリットとは?注意すべき5つのポイント
2023年4月4日
-
リノベーション済み物件のデメリットとは?注意すべき3つのポイントを解説
2023年4月4日
-
リビングとダイニングは仕切りのある間取りにするべき?仕切る際の5つの方法
2023年4月4日
-
マンションの"フルリノベーション"はどんな人に向いてる?業者選定のコツも大公開
2023年4月4日
-
海外風インテリアの部屋にしたい方へ!おしゃれにするコツを大公開
2023年4月3日
-
マンションリノベーションで人気の間取り事例3選!ポイントも解説
2023年3月24日
-
マンションをリノベするデメリットとは?リノベーションをする際のポイントを解説
2022年10月22日
-
家事動線を意識したランドリールームの間取りとは?必要な広さや費用を紹介
2022年10月8日
-
老後暮らしのマンションは間取りが重要!間取りのポイントや二人暮らしの事例を紹介
2022年9月28日
-
ワークスペースのリノベーションには3種類ある!リノベーション時のポイントを解説
2022年9月21日
-
マンション購入のメリットは?戸建てや賃貸のケースと比較
2022年9月7日
-
キッチンを立ち上がりにすると後悔する?メリットとデメリットを比較
2022年8月24日
-
自宅の天井塗装をおしゃれにするには?塗装時の注意点も紹介
2022年8月10日
-
マンション玄関のリフォームを検討!リノベで実現できることも紹介
2022年8月3日
-
居間の間取り変更で快適な生活を送ろう!メリットや注意点を解説
2022年7月28日
-
タイル貼りのキッチンにしておしゃれに!メリットや方法を解説します
2022年7月13日
-
リノベーションで床をフローリングに!注意点や各床材の特徴を解説
2022年7月5日
-
ペット共生型マンションで愛犬・愛猫と暮らす!それ以外の方法も紹介
2022年6月22日
-
マンションをフルリノベーションで快適に!3つの注意点も紹介
2022年6月11日
-
リフォーム前には近隣住民に挨拶しよう!持参するものや注意点を解説
2022年6月8日
-
女性一人暮らしにおすすめの間取りは?物件を選ぶ際のポイントも紹介
2022年5月28日